停留睾丸
停留睾丸
睾丸が、お腹の中や鼠径部にあって、陰嚢に降りてこない状態をいいます。胎児期には精巣はお腹の中にあり、通常は生まれる直前に陰嚢に降りてくるのですが、何らかの原因で精巣が途中で止まったもので、早産の赤ちゃんに良く見られますが、この場合生まれた後に自然に降りてくることもあります。
鼠径ヘルニアや尿道下裂と合併することもあります。精巣自体がない場合や精巣発育が非常に悪いこともあります。
原因ははっきりとはわかっていませんが、ホルモンの異常がある程度関係しているといわれています。
腹部に停留した睾丸が片方だけの場合は、停留睾丸の側の陰嚢が小さいのですぐにわかりますが、両方のときは、陰嚢に触っても、睾丸が触れないので気づくことが多いようです。
生まれた後で睾丸が陰嚢に自然に降りてくることもあるので、生後6ヶ月ぐらいまでは様子を見ます。それ以降は自然降下の可能性はほとんどありませんので、手術を行って正常位置に収めることが行われます。
停留睾丸では正常例と比較して不妊症になる確立が高くなります。
また、停留睾丸では精巣腫瘍が発生する確率が高くなります。ただ、精巣腫瘍発生の確率そのものが低いので、誰でもなるというレベルの話しではありませんし、中年以降に発症する頻度が高いといわれています。
睾丸が陰嚢内にないと、精巣機能が低下するといわれています。生後6ヶ月で診断が確定するので、1歳までをめどに手術をしたほうが良いといわれています。
睾丸を周囲からはがして緊張なく陰嚢にまでおろし、固定する手術(精巣固定術)を行います。入院は2~3日程度が平均のようです。