尿道下裂
尿道下裂
尿道下裂とは、男の子は、おしっこの出口(外尿道孔)は通常ペニスの先端にありますが、これがペニスの根元のほうに移動した状態をいいます。
少しだけ手前についているだけのものから、ペニスの付け根にあるものまでその程度はさまざまです。発症頻度は程度の軽重を含めて300人に1人の割合で発生するといわれています。
尿道下裂の原因については、胎児のときの陰茎や尿道ができる時期に、男性ホルモンが不足するために起きるのではないかといわれていますが、はっきりとした原因については不明です。
赤ちゃんのときはペニスの亀頭が露出していることで発見されます。(赤ちゃんは通常包茎が正常です。)程度の軽いものでは、包皮がむけるころになってはじめてわかることがあります。
尿道の異常のほかに、陰茎が陰嚢方向へ屈曲することが問題になります。軽度のものでは屈曲しないこともあります。
治療しない場合の問題は、見た目が普通と違う、立っておしっこができな、ペニスが曲がっているためにセックスをしにくいなどの障害が発生します。
尿道下裂の治療は外尿道口が亀頭にあり、陰茎屈曲がない場合には手術をしなくても機能的に問題ないこともあります。ただし、見た目の問題は残る可能性があるので、思春期以降に精神的な負担となる可能性もあります。それ以外のときは、包皮を使って尿道を作成します。亀頭部に外尿道口を作り、ペニスをまっすぐにして可能な限り正常な陰茎形態にします。
手術後、尿道の途中からおしっこが漏れる状態(瘻孔)や尿道が狭くなる(狭窄)といった合併症が、経験の豊富な医師が行っても15%程度あるといわれています。小児泌尿器科手術の経験が多い医師に相談することをお勧めします。
手術は包皮を使うので、術後はペニスは皮が向けた状態(亀頭が出ている状態)になります。
手術をすればペニスの形などは治りますが、男性機能が完全かどうかは、精巣などの発達具合によるので思春期以降にならないとわからりません。