乳糖不耐症
乳糖不耐症
母乳、ミルク、牛乳などには乳糖(ブドウ糖とガラクトースが結合した二糖類で約4%含まれる)という栄養素が含まれています。乳糖を分解するラクターゼという消化酵素を持っていないか、不足しているために、乳糖を消化吸収することができず下痢をしてしまう病気です。この乳糖不耐症には原因別に二つの発生要因があるといわれています。
そのひとつが生まれつきこの酵素が分泌できない欠乏症で先天性乳糖不耐症と呼ばれ、比較的頻度は少ないですがまれに見つかります。
もうひとつが二次性乳糖不耐症と呼ばれるもので、ウイルス性胃腸炎などで腸の粘膜が傷つくと、ラクターゼが十分に分泌されず、一時的に症状を示すものです。
また、ラクターゼは赤ちゃんのうちは十分ありますが、その後は年齢と共に減少し、牛乳を飲むと腹痛、下痢などの症状を起こす大人が時々います。人種によって差がありますが、日本人には比較的多いとされています。このため、乳糖を含まない牛乳がメーカーから発売されています。
症状は、先天性乳糖不耐症の場合、まじめ手母乳を与えたときから、水用の下痢が続いたり、体重の増えが悪くやせてしまうことがあります。また、二次性の場合は、発熱、嘔吐、下痢などの胃腸炎の症状がひとまず治ったのに、母乳やミルク、牛乳を飲んだ後の下痢だけが続きます。おなかが張ったり、幼児だと腹痛を訴えることもあります。
治療は、先天性乳糖不耐症なら、乳糖の入っていない治療用の粉ミルクが販売されています。また、二次性の場合は、乳糖分解酵素剤などが処方されるので、ミルクに加えて飲ませたり、大人の場合は乳糖を分解処理した牛乳が発売されているのでそれを飲めばそのような症状を抑えることができます。