気管支喘息
気管支喘息
気管支喘息は、心脈管系の異状によらない、発作性に笛性喘鳴を繰り返す疾患で、呼吸困難は自然にあるいは治療により可逆的に変化し、その病理像は気道の粘膜、筋層にわたる可逆性の狭窄病変と持続性の炎症からなるものです。
気管支喘息は小児期の慢性呼吸器疾患の大部分を占め、罹患率は年々増加傾向にあります。小児では多くがアトピー型で、主要なアレルゲンは、家塵、ダニ、カビ、動物のフケや毛などです。アレルギー反応によって、細胞からヒスタミンやロイコトリエンなどの化学伝達物質が放出され、気管支はこれらの化学物質に反応して平滑筋の収縮による気管支腔の狭小化、血管透過性亢進による気管支粘膜の腫大、粘液分泌の亢進がおこり、呼吸困難を生じるものです。
発作は自律神経・内分泌の状態、気象、感染などと関係しており、また、心因性のものもあります。長距離走などの運動後に発作が来るものもあり、運動誘発発作と呼ばれています。気管支喘息の発作は発作性の咳と喘鳴で発症します。夜間に起こることが多く、進行すると呼気性呼吸困難、胸内苦悶、圧迫感を生じます。さらに進むと呼吸音の減弱、著名な陥没呼吸、チアノーゼ、意識障害が生じます。