ゾリンジャー・エリソン症候群
ゾリンジャー・エリソン症候群
ゾリンジャー・エリソン症候群は、胃酸の産生過剰を引き起こします。この症候群では、十二指腸、すい臓、胆管にできたがん(悪性腫瘍)がガストリンを分泌します。ガストリンは胃に働きかけて胃酸を大量に産生させるホルモンです。ゾリンジャー・エリソン症候群の病気がベースにあると、潰瘍の治療を行ってもまた、多数の潰瘍が再発します。
ゾリンジャー・エリソン症候群では、血液中のガストリン濃度が上昇します。血液検査はセクレチンというホルモンを投与して行います。ゾリンジャー・エリソン症候群がある人では、セクレチンを静脈に投与すると血液中のガストリン濃度が大きく上昇します。血液検査によって、胃酸の産生過剰もわかります。腫瘍の位置を確認するために、CT検査、超音波内視鏡検査、放射線核種を用いた画像検査などの検査を行います。
胃酸の産生過剰の抑制にはプロトンポンプ阻害薬が効果的です。腫瘍の切除により完全に治癒することもあります。治癒しない場合でも切除で腫瘍を小さくできるので胃酸の産生量が低下し、小腸の閉塞など局所の合併症を予防することができます。