Ch-E
Ch-E(コリンエステラーゼ【cholinesterase】
≪検査でわかること≫
肝細胞のみで作られるため肝臓での合成能力を調べます。
【Ch-Eとは】
酵素の一種で、体内にあるコリンエステルという物質をコリンと酢酸に分解する働きがあります。
コリンエステラーゼには2種類あり、ひとつは赤血球や神経、筋肉に含まれていて、アセチルコリンという物質を分解し、神経系の刺激伝達に関係のある働きをしています。もうひとつは、血清、肝臓、すい臓、肺、腸などに含まれています。こちらのほうはアセチルコリンだけでなく、さまざまなコリンエステルを分解します。一般的にコリンエステラーゼ検査といえば後者の血清コリンエステラーゼを測定するものです。
【検査の意義・方法】
GOT、GPT、アルブミンなどのほかの肝機能検査に比べて、早く異常値を示すため、早期発見の助けとなる検査です。コリンエステラーゼはアルブミンの数値の変動と比例して変化します。
基準値は基質(酵素の触媒作用を助ける化合物)に、何を用いるかによって異なります。使用した基質によって、基準値の単位や数値が異なるので注意が必要です。
また、コリンエステラーゼは個人差も大きいので基準値の幅も広くなっています。検査法や個人差が大きいため基準値の比較よりも、過去の数値からの変動を参考にしたほうがいいでしょう。
| 基準値 |
180~415U/I
| どんな病気がわかる? |
- 高値を示す場合
- 過栄養性脂肪肝、高脂血症、ネフローゼ症候群など
- 低値を示す場合
- 脂肪肝以外の原因で起こる肝硬変、劇症肝炎、薬物中毒など
≪検査の見方≫
肝硬変や劇症肝炎などで、多くの肝細胞が壊されたときは低値になります。ただし、脂肪肝、特にエネルギーの過剰摂取による脂肪肝の場合は高値になります。また、高脂血症でも高値となる傾向にあります。これらの体内の栄養が過剰にあるため、肝臓でのタンパク合成が過剰になるためです。
ネフローゼ症候群の場合には、尿にタンパクが漏れ出るため、不足したタンパクを補おうと肝臓でのタンパクの合成が高まり、その結果、コリンエステラーゼも高値となります。そのほか、栄養不足でタンパクの合成がスムーズにできなくなると低値になります。
女性は生理中や妊娠中、低値になる傾向があります。
睡眠薬や抗血液凝固薬、麻酔、カフェインなどの影響で低値となり、有機リン系の薬物中毒では、コリンエステラーゼの値が急激に低下するため、農薬中毒が疑われる場合にも調べられる検査です。