眼圧検査
眼圧検査
眼球内の内圧の変化を調べる検査です。
【検査目的】
房内液(房水)は毛様体で作られ、瞳孔を通って前房へ抜け、隅角というところからシュレム管に入り、眼外に排出されて血液循環へとつながります。房水が作られる量と流れ出る量の関係によって、眼球の球状状態が保たれる眼内の圧を眼圧と言っています。
正常な眼圧は10~20mmHgとされています。これは欧米人を対象とした調査で正常眼圧の平均値が15.5mmHg、統計学的に求めた正常眼圧の上限値は21mmHgという結果に基づいたものです。日本人の平均眼圧は13.5mmHgで、欧米人に比べて約2mmHgほど低いと報告されています。
眼圧は正常であっても常に一定ではなく、さまざまな因子により正常範囲内で変動します。一般人には、女性の眼圧は男性より高く、日本では加齢とともに眼圧が下降すると報告されています。
他にも、禁止が強いほど高い、座位から仰臥位(仰向けの姿勢)への体位変換で3~4mmHg上昇する、眼圧には日内変動があるので夜間より朝方に高い、冬季に高く夏季に低い(季節変動)、運動後は一時的に下降する、アルコール摂取で下降する、カフェイン・大量の飲水・喫煙によって上昇するといったことが報告されています。
【検査の方法】
眼圧の測定機器にはいくつか種類がありますが、そのひとつが直接角膜を圧迫する方法です。直前に表面に点眼薬で表面麻酔をかけ、片目ずつ光を当てながら、角膜に器械の先端を一瞬だけ押し付け、角膜を変形させたときの圧を測定します。
麻酔が効いている時間は20分~30分ほどで、検査に当たっては痛みなどまったくありません。
そのほか、角膜には直接触れずに、圧縮空気を一瞬当てて眼圧を測定する「非接触型眼圧計」を用いて測定する方法もあります。人間ドックでは、非接触型眼圧計を用いるほうが多いです。
| 基準値 |
10~20mmHg(平均14.5mmHg)
| どんな病気がわかる? |
緑内障、網膜はく離、脈絡膜剥離などなど
【検査結果の見方】
眼圧が高い状態が続き、視神経が圧迫され萎縮してしまうのが緑内障です。また、外傷などによって眼圧が低い状態になると、目は空気の抜けたボールのようにフニャフニャして、一定の像が結ばなくなります。その結果、物がゆがんで見えたり、かすんで見えたりします。
目がきちんと見えるためには、眼球の形を保つために一定の眼圧が必要です。正常であれば眼圧はほぼ一定の値をとりますが、眼圧の高い目では緑内障を代表とする眼疾患を伴っている場合が多いため、眼圧検査による疾患の早期発見が必要となるのです。