PET
PET 【positron emission tomography】<ペット>
PETとは、「陽電子放射断層撮影法(Positron Emission Tomography)」の略で、この頭文字をとって「PET」と呼ばれています。体内の様子を撮影して、その画像をもとに診断するという点はX線撮影やCT(コンピューター断層撮影)など他の画像検査と同じですが、その仕組みや画像は大きく異なります。
【PET検査とは?】
まず、放射線を出す検査薬を注射したり、吸い込むことで体内に取り入れます。そして、その薬が発する放射線(ガンマ線)を「PETスキャナ」というカメラを使って外部から検出し画像化するものです。
放射線を使った検査にはX線撮影、CTなどがありますが、それらが放射線を(X線)を体外から照射するのに対し、体内から出てくる放射線を読み取るのがPETというわけです。
放射線を出す検査薬を体内に入れるというと、放射線の被曝を心配してしまいますが、検査薬から出る放射線は極微量で一般的に使われているCT撮影よりも放射線被爆量は少ないです。
それでは、同じ放射線を利用した検査なのにPETだけがごく小さながん細胞までも見つけてしまうのでしょうか。
それは、私たち生きものの細胞は、生きていくためにエネルギー源として糖分(ブドウ糖)や酸素、アミノ酸などのさまざまな物質をやり取りしています。
ペットの検査薬はこのような糖分や酸素といった物質に、目印として放射線を出す(放射性物質)をつけたものです。検査薬は、細胞に必要な物質とそっくりな構造をしているので、体内に取り入れると、細胞は勘違いをしてそれらを取り込みます。がん細胞は盛んに細胞分裂を繰り返すために、栄養分が他の細胞に比べてたくさん必要になります。そのため、たくさん取り入れられた細胞だけが、放射線を他の細胞に比べてたくさん放射するので、PETスキャナで読み取るとその部分だけが映し出されるというわけです。
【検査の目的】
一番の目的はがんの発見にあります。苦痛がなく、1センチほどのがんも発見できるなどがんの検診に有用とされています。
【検査の方法】
PET検査は、検査6~7時間前から絶食する必要があります。これは、この検査は細胞がエネルギー源としてブドウ糖を取り込む性質を利用して放射線でマークをつけたブドウ糖を体内に注射しますが、飲食後では細胞が満腹状態で検査薬のブドウ糖を取り込まなくなるからです。
このため、糖分の入っていない水やお茶は大丈夫ですが、糖分のあるものはすべてだめというわけです。
検査薬を点滴で注入し、1時間ほど横になります(このとき動き回ったり、会話をしたりしてはいけません)。この後、CTのような機械で横になったまま撮影を行います。痛みもありませんし、20~30分で検査は終了です。
| どんな病気がわかる? |
肺がん、悪性リンパ腫、乳がん、大腸がん、アルツハイマー型痴呆症、心筋梗塞など
※PETは、がん発見の救世主のような伝わり方をしていますが、実際1センチほどの小さながんを発見できたり、全身を一度に検査できたり、苦痛が少ないこと、良性が悪性化が見分けられるなど早期発見には有用であるのは事実です。しかしすべてのがんに友好化というと発見しにくいがんがあり、脳腫瘍、腎臓がん、膀胱がん、原発性肝がんは見落としやすいがんといわれています。