尿酸
尿酸
≪検査でわかること≫
通風や腎臓の状態を見る検査です。
【尿酸とは?】
人間の体の細胞は、絶えず新陳代謝を繰り返し、新しい細胞が生まれる一方で、古い細胞は死んでいきます。尿酸はこの死んだ細胞内にあった核酸という物質の燃えカスです。
尿酸は普通、約7割は尿の一部となって排泄され、残りは腸などから排泄されます。ところが、腎臓の機能が障害を受けたり、尿酸が正しく排泄されなかったり、何らかの原因で尿酸が過剰に作られすぎたりすると血液中に尿酸がたまり、異常を引き起こします。
血液中の尿酸は血管を障害しやすく、血管が多く存在している心臓、腎臓に沈着し、組織を破壊したり、結石を作ったりします。また、尿酸の値が10㎎/㎗を越えると痛風の発作を起こしやすくなります。痛風の発作は、足の親指の付け根の関節や、手指の関節などに血液中の尿酸が結晶化し、痛風結節と呼ばれる赤い盛り上がりができて、突然激しい痛み発作が起こる病気です。
ただ、この痛風の怖さは関節痛だけではなく、高尿酸血症(尿酸値が高い状態)の状態が続くと、急性心筋梗塞、脳出血、脳梗塞などの脳血管障害、腎機能障害から、腎不全を起こして透析を受けなければならなくなるなど、重大な障害を受ける恐ろしい病気だということを認識しなければなりません。
| 基準値 |
男性:3.6~7.6㎎/㎗
女性:2.5~5.5㎎/㎗
| どんな病気がわかる? |
痛風、腎機能障害、レッシュ・ナイハン症候群など
※通常、男性は女性よりも尿酸値が1.0~2.0㎎/㎗ほど高く、痛風患者の95%は男性です。一般的な基準値にははっきりとした男女差はあっても、これは平均的数値であって、高尿酸血症とされるのは性別を問わず7.0㎎/㎗以上です。
しかし女性も、閉経後は女性ホルモンとの関連で男性の数値に近づきます。
尿酸値が基準値を超える場合は、生活上の改善として、尿酸の素になるプリン体食品を含む食品の制限を言われていましたが、現在は以前ほど重要視されていません。(食品として摂取するプリン体から作られる尿酸に比べて、体内で生成される尿酸の方がはるかに多いため。)
しかし、尿酸値の高い人は、プリン体を多く含む食品(魚・獣の内臓類、肉エキスなど)やアルコール(特にビール)は控えたほうが無難でしょう。アルカリ性食品(野菜類)を摂取して、適度の運動を心がけ、肥満の解消が、痛風発作を防ぐことになります。
≪キーワード≫
腎臓病
【関連検査】
尿タンパク、クレアチニン、尿素窒素、クレアチニンクリアランス、尿潜血、尿沈渣、腹部超音波検査