クレアチンキナーゼ【CK】
クレアチンキナーゼ【creatine kinase】<CK>
≪検査でわかること≫
心筋、骨格筋などの病気の指標となる酵素です。
【クレアチンキナーゼとは?】
CK(クレアチンキナーゼ)はCPK(クレアチンフォスフォキナーゼ)とも呼ばれ、骨格筋や心筋などの筋肉細胞のエネルギー代謝に、重要な役割を果たす酵素の一種です。
筋肉(横紋筋)にたくさん含まれているため、筋肉に何らかの障害があると高値を示しますが、平滑筋(内臓の筋肉)や脳などにも含まれます。
クレアチンキナーゼは3種類のアイソザイム(同じ働きをするが分子構造が異なる酵素群)が存在します。おもに、CK-BB、CK-MB、CK-MMの3つに分けられます。
CK-BBは脳に多く含まれ、CK-MMは骨格筋、CK-MBは心臓に多く含まれます。これら3種類のどのアイソザイムが高値を示すかを調べると、異常のある臓器をある程度特定することができます。
クレアチンキナーゼは、筋肉の量と関係するため、男性は女性に比べて10~15%高くなります。また、筋肉を酷使するような運動を検査前に行うと、筋肉からクレアチンキナーゼが血液中に漏れ出して、正常に戻るまで24時間後をピークに3~4日ほどかかるので、検査を受けるときは4日前ごろから激しい運動は控えるようにしてください。
| 基準値 |
- <JSCC標準化対応法による基準値>
- 男性:57~218 IU/ℓ
- 女性:46~172 IU/ℓ
| どんな病気がわかる? |
- 高値を示す場合
- 急性心筋梗塞、心筋炎、多発性筋炎、筋ジストロフィー、脳梗塞、甲状腺機能低下症、皮膚筋炎など
- 低値を示す場合
- 甲状腺機能亢進症、高ビリルビン血症、妊娠など
多発筋炎の場合には、急性期に急激に増加し、治療が有効な場合は低下するので治療効果の指標となります。筋ジストロフィーの多くを占める「Duchenne型(ディシェンヌ型)」では、女性の場合は無症状でも高値を示すことがあります。甲状腺機能低下症でも、クレアチニンキナーゼが増加することがあります。
このほか、激しい運動、筋肉注射、けいれん発作などがあると、一時的に数値が上昇することもあります。また、一部の薬剤によって上昇を招くこともあります。
どのアイソザイムが増加しているかを調べると、障害を受けている臓器の特定ができます。CK-MBの増加は急性心筋梗塞の疑い、CK-BBが増加している場合は脳挫傷、脳出血といった脳の疾患が疑われます。CK-MMが上昇している場合は、筋ジストロフィー、多発筋炎などの筋疾患が疑われます。
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≪関連する検査≫
心電図検査、心臓超音波検査、胸部X線検査、CT検査、筋電図検査